高須クリニックの特殊技術

特殊な注射器で植えつけるニードル法

ニードル法の特殊に開発された特許をもつ器具は、高須クリニックだけの特殊技術。注射器のような特殊な器具を使って1本ずつ植毛します。注射針は直径が0.6〜0.810ミリ、内径が0.4ミリなので、この器具に装着する株分けしたドナーをつくることにハイテクニックを要します。また、移植にあたっては、皮膚組織の深さには個人差があるので、ハンドメイドで植えつけるときの正確さとスピードのために注射針のストッパーをその人にふさわしく調整。傷跡はなくなります。また、1本ずつ注射式に植えつけていきますから、毛髪の流れを患者さんの好みにしたがって、デザインしたように植えつけることができます。

ニードル法だからできる試み

毛髪の先の毛乳頭と血管がつながり、そこから養分を得て毛髪は成長します。しかし、最近の研究では、この毛乳頭だけでは発毛せず、立毛筋付近にある発毛遺伝子から発毛するといわれています。これを論証するために、私たちは1本の毛髪を毛乳頭部分と発毛遺伝子部分に切りわけ、両方を同時に植える実験を繰り返しました。結果、明らかに発毛遺伝子部分から発毛することがわかりました。
発毛遺伝子部分は、植毛により周囲の脂肪層から養分を得て成長し、周囲の血管につながっていきます。そしてまた、1本の毛髪が成長することにより、周囲の毛穴から皮脂が分泌をし始め、発毛を誘発することにもなります。したがって将来的には、1本の毛髪から2本の発毛を可能にすることもできると考えています。